酩酊状態は心も身体も危うくした一夜

25歳ごろだったと思います。大学を卒業して就職し、仕事と会社の人間関係にも慣れてきて気が大きくなっていた頃でした。
男性も含めた同僚たちと、会社帰りによく飲みに行っていました。

 

当時は「とりあえずビール」は当たり前だったので中ジョッキをゴクゴクと飲み干し、すぐおかわりして次は酎ハイを立て続けに4杯ほど飲みました。ペースが早かったのですぐに酩酊してしまい、2次会のカラオケでは何を歌ったのかも記憶が定かではないほどです。

 

カラオケがお開きになりみんながそれぞれの路線で帰ろうとしていた時、同期の女の子が私の電車の時間を心配してくれました。

 

私は初めて終電間際だと気づき我に返りました。

 

足をもつれさせながら、駅に向かって必死に走りましたが終電には間に合いませんでした。

 

改札にも入れずフラフラと壁によりかかると、さっきまで一緒に飲んでいた同僚男子の声がしました。

 

「間に合わなかったね」といった彼は、店から徒歩圏内に実家があり方向が一緒だったのでついてきたという事でした。私の家はタクシーで帰るにも1万円以上かかる距離です。

 

私はとんでもない提案をしてしまいました。

その同僚の男子に割り勘でホテルに泊まらないかと提案したのです。

 

別に彼が好きだった訳ではないですし、私のそれまでの男性経験は1人だけです。それなのによく言ったなと自分でも思いますが、その時はただそれが一番安いと思っただけなのです。

 

彼は驚きながらも、そのまま私の肩を抱えるようにしてホテルに入りました。

 

酔っていると後先を考えないもので、そのまま流れで彼と一晩を過ごしてしまいました。

 

彼は真面目な人で、それがきっかけで交際をすることになりました。でも真面目なのはいいのですがちょっとストーカー的な性格で、怖くなり転勤希望を出して数か月で別れました。

 

こんな危ういことは二度と御免だと思い、お酒の席ではキャラを変えました。ちょうど転勤先では私の飲みっぷりを知る人はいなかったので「あまり飲めない人」で通すようにしました。終電どころか1時間以上余裕をもって電車に乗るようになりました。